上山田温泉株式会社
明治40年の上山田温泉株式会社設立以来、100年余りにわたって上山田温泉のお湯を守り続けてきました。

上山田温泉の成り立ち

上山田温泉の開湯

万葉集に「信濃なる千曲の川のさざれしも君し踏みてば玉と拾わむ」とあるように風光明媚な河岸に、「戸倉上山田温泉」はあります。 明治元年に発見され、明治26年に戸倉温泉が開湯。明治36年4月には上山田温泉の「かめ乃湯」が開湯しました。 明治初期より善光寺詣りの精進落としの湯として賑わい、アルカリ性単純硫黄泉の湯は肌に優しく角質を軟化させるため「美白の湯」として知られています。

温泉街としての展開

「戸倉上山田温泉」と「かめ乃湯」は千曲川河岸に造られたために、たびたび洪水で施設が流され、長い間水魔との戦いが続きましたが、大正9年に国の大改修工事で温泉堤防が着工され、11年には堤防が完成。永年の水害からようやく脱出しました。
堤防が新設されたことにより、水害被害の心配がなくなり、街は一気に温泉街として発展しました。旅館に内湯用の温泉が配湯され、街には商店・飲食店・芸妓置屋・大衆演劇場が作られました。
さらに戸倉駅ができ、千曲川に橋が架けられ、昭和44年にはテレビドラマ「天と地と」で会社の慰安旅行が増え、善光寺別院城泉山観音寺が新設され、飲食店や芸妓も多くなり歓楽的な温泉地として発展。利用客は100万人を越え、長野県最大の規模となりました。
 平成に入り、旅館数は減りましたが、今でも温泉地としての風情は色濃く残っており、ご家族連れで射的に興じたり、お座敷へ行く芸妓の姿などが見られます。

源泉および成分

源泉数 18基
源泉名 上山田温泉3号・20号・23号・26号・27号・30号・32号・35号・37号 40号・41号・43号・45号・46号
城山1号・2号・3号・5号
供給数 54箇所
泉質 アルカリ性単純硫黄温泉
温泉分析年月日 平成22年8月12日
試験者 社団法人 上田薬剤師会 検査センター
主任研究員 堀 邦昌

禁忌症・適応症

禁忌症

禁忌症とは、1回の温泉入浴又は飲用でも身体に悪い影響をきたす可能性がある病気・病態のことです。禁忌症にあたる場合でも、専門的知識を有する医師の指導のもとで温泉療養を行うことはこの限りではありません。
禁忌症には、①温泉の一般的禁忌症、②泉質別禁忌症、③含有成分別禁忌症があります。

(引用:日本温泉協会HPより)

上山田温泉の禁忌症

浴用の一般的禁忌症
  • 病気の活動期(特に熱のあるとき)
  • 活動性の結核
  • 進行した悪性腫瘍または高度の貧血など身体衰弱の著しい場合
  • 少し動くと息苦しくなるような重い心臓病または肺の病気
  • むくみのあるような重い腎臓の病気
  • 消化管出血
  • 目に見える出血があるとき
  • 慢性の病気の急性増悪期
浴用の泉質別禁忌症
(この泉質の禁忌症)
皮膚または粘膜の過敏な人・高齢の皮膚乾燥症
飲用の禁忌症 下痢の時

適応症

適応症とは、温泉療養を行うことによって効果をあらわす症状のことです。
適応症には、①泉質を問わず共通する「一般的適応症」、②泉質によって定められた「泉質別適応症」があります。

(引用:日本温泉協会HPより)

上山田温泉の適応症

浴用の一般的適応症
  • 筋肉もしくは関節の慢性的な痛みまたはこわばり
    (関節リウマチ・変形性関節症・腰痛症・神経痛・五十肩・打撲・捻挫などの慢性期)
  • 運動麻痺における筋肉のこわばり
  • 冷え症
  • 胃腸機能の低下(胃がもたれる・腸にガスがたまるなど)
  • 軽症高血圧
  • 耐糖能異常(糖尿病)
  • 軽い高コレステロール血症
  • 軽い喘息または肺気腫
  • 痔の痛み
  • 自律神経不安定症
  • ストレスによる諸症状(睡眠障害・うつ状態など)
  • 病後回復期
  • 疲労回復
  • 健康増進
浴用の泉質別適応症
(この泉質の適応症)
アトピー性皮膚炎・尋常性乾癬・慢性湿疹・表皮化膿症・末梢循環障害
飲用の適応症 糖尿病・痛風・便秘

※ 禁忌症(浴用)・適応症(浴用)の決定年月日:平成26年7月22日  決定者:長野県長野保健所長
※ 禁忌症(飲用)・適応症(飲用)の決定年月日:平成21年7月10日  決定者:長野県長野保健所長

入浴上の注意

浴用上の注意事項

  1. 入浴前の注意
    1. 食事の直前、直後及び飲酒後の入浴は避けること。酩酊状態での入浴は特に避けること。
    2. 過度の疲労時には身体を休めること。
    3. 運動後30分程度の間は身体を休めること。
    4. 高齢者、子ども及び身体の不自由な人は、1人での入浴は避けることが望ましいこと。
    5. 浴槽に入る前に、手足から掛け湯をして温度に慣らすとともに、身体を洗い流すこと。
    6. 入浴時、特に起床直後の入浴時などは脱水症状等にならないよう、あらかじめコップ一杯程度の水分を補給しておくこと。
  2. 入浴方法
    1. 入浴温度
      高齢者、高血圧症若しくは心臓病の人又は脳卒中を経験した人は、42℃以上の高温浴は避けること。
    2. 入浴形態
      心肺機能の低下している人は、全身浴よりも半身浴又は部分浴が望ましいこと。
    3. 入浴回数
      入浴開始後数日間は、1日当たり1~2回とし、慣れてきたら2~3回まで増やしてもよいこと。
    4. 入浴時間
      入浴温度により異なるが、1回当たり、初めは3~10分程度とし、慣れてきたら15~20分程度まで延長してもよいこと。
  3. 入浴中の注意事項
    1. 運動浴を除き、一般に手足を軽く動かす程度にして静かに入浴すること。
    2. 浴槽から出る時は、立ちくらみを起こさないようにゆっくり出ること。
    3. めまいが生じ、又は気分が不良となった時は、近くの人に助けを求めつつ、浴槽から頭を低い位置に保ってゆっくり出て、横になって回復を待つこと。
  4. 入浴後の注意
    1. 身体に付着した温泉成分を温水で洗い流さず、タオルで水分を拭き取り、着衣の上、保温及び30分程度の安静を心掛けること(ただし、肌の弱い人は、刺激の強い泉質(例えば酸性泉や硫黄泉等)や必要に応じて塩素消毒が行われている場合には、温泉成分等を温水で洗い流した方がよいこと)。
    2. 脱水症状等を避けるため、コップ一杯程度の水分を補給すること。
  5. 湯あたり
    温泉療養開始後おおむね3日~1週間前後に、気分不快、不眠若しくは消化器症状等の湯あたり症状又は皮膚炎  などが現れることがある。このような状態が表れている間は、入浴を中止するか、又は回数を減らし、このような状態からの回復を待つこと。
  6. その他
    浴槽水の清潔を保つため、浴槽にタオルは入れないこと。

飲用上の注意事項

  1. 飲泉療養に際しては、温泉について専門的知識を有する医師の指導を受けることが望ましいこと。
  2. 温泉飲用の1回の量は一般に100㎖ないし200㎖程度とし、その1日の量はおおむね200㎖ないし1000㎖までとすること。 15才以下のものについては、原則的に飲用を避けること(例外的に飲用する場合には、医師の指導を受けること)。
  3. 強塩泉、酸性泉、含アルミニウム泉及び含鉄泉はその泉質と濃度によって減量し、又は希釈して飲用すること。
  4. 以上のほか、飲用については次の諸点について注意すること。
    1. 一般には食前30分ないし1時間がよい。
    2. 含鉄泉、放射能泉及びひ素又はヨウ素を含有する温泉は食後飲用する。含鉄泉飲用の直後には、茶、コーヒーなどを飲まない。
    3. 夕食後から就寝前の飲用はなるべく避けることが望ましい。

温泉成分・検査内容

申請者

氏名 上山田温泉株式会社 代表取締役 小平悟朗
住所 長野県千曲市上山田温泉4-1-8

源泉名・泉質および湧出地

源泉名 26号・27号・30号・32号・35号・40号・41号・43号・46号の混合泉
泉質 アルカリ性単純硫黄温泉
湧出地・採取地 長野県千曲市上山田温泉4-1-8(混合地)

調査および試験成績

調査および試験者 社団法人 上田薬剤師会 検査センター  主任研究員 堀 邦昌
調査および試験日 平成22年7月28日
知覚的試験 ほとんど無色澄明・強硫黄味(試験室における試験では硫黄味)・硫化水素臭を有す
水素イオン濃度 pH8.6(試験室における試験ではpH8.63)
ラドン(Rn) 未測定
分析終了年月日 平成22年8月12日
密度 1.0005(20℃において)  0.9987(20℃/4℃)
蒸発残留物 0.519g/kg(乾燥温度110℃)

本水1kg中に含有する成分、分量及び組成

陽イオン成分

成分 ミリグラム
(mg)
ミリバル
(mval)
ミリバル%
(mval%)
リチウムイオン(Li+) 0.1 0.01 0.13
ナトリウムイオン(Na+) 142.3 6.19 80.84
カリウムイオン(K+) 3.0 0.08 1.04
マグネシウムイオン(Mg2+) 0.4 0.03 0.39
カルシウムイオン(Ca2+) 26.8 1.34 17.50
ストロンチウムイオン(Sr2+) 0.3 0.007 0.09
アルミニウムイオン(Al3+) 0.01 0.001 0.01
陽イオン 計 172.9 7.66 100

陰イオン成分

成分 ミリグラム
(mg)
ミリバル
(mval)
ミリバル%
(mval%)
フッ素イオン(F-) 1.0 0.05 0.63
塩素イオン(Cl-) 186.3 5.25 66.19
臭素イオン(Br-) 0.7 0.009 0.11
ヨウ素イオン(I-) 0.2 0.002 0.03
硫化水素イオン(HS-) 15.2 0.46 5.80
チオ硫酸イオン(S2O32-) 2.0 0.04 0.50
硫酸イオン(SO42-) 64.4 1.34 16.89
リン酸-水素イオン(HPO42-) 0.05 0.001 0.01
炭酸水素イオン(HCO3-) 39.5 0.65 8.20
炭酸イオン(CO32-) 4.0 0.13 1.64
陰イオン 計 313.4 7.93 100

非解離成分 (※ 溶存物質(ガス性のものを除く)0.537g/kg)

成分 ミリグラム
(mg)
ミリバル
(mmol)
メタケイ酸(H2SiO3) 45.1 0.58
メタホウ酸(HBO2) 5.7 0.13
非解離成分 計 50.8 0.71

溶存ガス成分 (※ 成分総計 0.538g/kg)

成分 ミリグラム
(mg)
ミリバル
(mmol)
遊離硫化水素(H2S) 0.4 0.01
非解離成分 計 0.4 0.01

その他微量成分

総水銀 (Hg) 不検出(0.0005mg/kg未満)
(Pb) 不検出(0.01mg/kg未満)
カドミウム (Cd) 不検出(0.005mg/kg未満)
総クロム (Cr) 不検出(0.02mg/kg未満)
総ヒ素 (As) 不検出(0.001mg/kg未満)


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